飛び出せ、私。
Culture

外ヨガ

自然とつながって、
こころデトックス。

もともと自然の美しい場所で
行われていたというヨガ。
開放感が魅力の外ヨガ。

いままで何度か大きなブームになり、そのたびに少しずつ形を変えてきたヨガ。いまひとつのトレンドとなっているのは、アウトドアで行う「外ヨガ」です。コロナ禍で外に出られずストレスを抱えた人や運動不足になった人、スタジオに通えなくなった人などがその流れをつくっていますが、実はヨガそのものの発祥が「外ヨガ」だったともいわれます。外ヨガは、日常をスパッと切り離すことができるうえに、空や太陽・風など自然のひとつひとつが深いリラックス効果や瞑想効果をもたらします。さらに、自然と一体化する感覚の中で、ストレスや不安が吹き飛ぶような解放感も得られます。癒しだけでなく活力アップにもつながる外ヨガを生活に取り入れてみませんか。

新鮮な空気を吸い込んで、
地球を感じると、ふさいでた
気持ちがとけていくようです。

室内のヨガでは望めない、
日光の効果やアーシング効果も。

直射日光を長く浴び続けるのはお肌にも禁物ですが、適度に日光を浴びると自律神経が整う効果があるといわれています。とくに朝では睡眠誘導ホルモンのメラトニンが抑えられ、逆に夜に分泌されやすくなることで睡眠の質が上がるため、夜なかなか寝つけない方には、朝の外ヨガは有効かもしれません。また「アーシング」という効果。これは、地面に肌を直接触れさせ、身体に帯電している電気を地面に流すことで、血流やホルモンバランスを改善し本来の健康を取り戻すというもの。これも屋外ならではのメリットでしょう。ヨガを行うにはヨガマットが必需品ですが、外ヨガには「トラベルヨガマット」が便利です。軽く、丸めてもかさばらず、たたんでバッグに入れられるものもあります。さらに、大判のストールがあれば紫外線対策に役立ちます。水分補給のための準備は忘れずに。ヨガに興味はあってもスタジオに行くのは敷居が高い。そう思っている人も気軽にできる外ヨガ。この機会に始めてみませんか。

おすすめプレイス

外ヨガイベントも開かれている
東伊豆クロスカントリーコース、
稲取細野高原。

東伊豆クロスカントリーコースは、今回の撮影ロケ地。伊豆急の伊豆稲取駅からバス約10分で着ける常設のハイキングコースで、名前でも分かるようにクロスカントリー大会も開かれています。このスタート地点がもっとも標高が高く、展望台もある広場になっていて、そこからは東伊豆の町や相模湾を見渡せるポイント。春には約400m続く桜並木も見所になります。もうひとつ、稲取細野高原は、伊豆稲取駅からタクシーで約15分のところにある、東京ドーム26個分もの壮大な広さをもつ大高原。頂上からは海・山・町の大パノラマが楽しめる、文字通り絶景ポイントです。春には山菜摘みに訪れる方が多く、秋には一面のススキがさらなる絶景を生み出します。どちらのスポットも、ヨガイベントが開かれるようになり、外ヨガに格好のスポットとして知られるようになってきました。東伊豆にはデイキャンプのできるキャンプ場やビーチなど、外ヨガができそうな場所が他にも。お気に入りポイントを探すのもいいかもしれません。

私も東伊豆で
始めています!

萩谷多佳子さん

平日は在宅ワークでIT系の日英翻訳の仕事をしながら、毎週土曜日の16時半から熱川プリンスホテルで、ヨガの講師としてヒーリングヨガやマッサージなどの施術をしています。実はアメリカに留学中に車の事故に遭い、背中に不快感や痛みを持つようになりました。それがきっかけでヨガを始めるようになり、数年間集中して続け、改善していったんです。お教えしているヒーリングヨガは、呼吸や身体の感覚に集中することで深いリラクゼーションと癒しが起き、本来の自分の自然体でくつろいだ感覚に戻れるヨガです。陰ヨガのポーズをベースにし、ヨガの後に短い瞑想と音によるヒーリングを行います。東京出身ですが、人の多い都会から出たくて移住先を探していたところ、東京からさほど遠くなく、海も山もある東伊豆に魅力を感じ、何もツテはなかったですが移り住みました。水や空気もきれいで温泉もたくさんあって食べ物もおいしく、よかったと思っています。